Could Have: 〜できたかもしれないのに。。。
Would Have: (〜だったら)〜なんだけど。。。 Should Have: 〜するべきだったのに。。。 Could, Would, Should + 現在完了形の形をとるこの3つの表現は 文法の中でもちょっと高等技術だったなあ、 という覚えのある人も多いのでは? どんな風に使われるかというと、こんな場面が想定できます。 I could have gone to any college I wanted to. どんな大学でも行けたんだけどね。 →でも行かなかった。 I would have arrived on time if I had left earlier. もっと早く出れば間に合ってたんだけど。 →でも間に合わなかった。 I should have been nicer to him. あの人にもっと優しくしてあげればよかった。 →でもそうしなかった。 いずれも、過去の行動や自身の決断について 後悔やネガティブな感情を抱いている表現で、 いちいち文法を考えている暇もないほどよく使います。 でも、言い訳や後悔の意味を含むことが多いこの表現、 使わなくてすむなら使わない方がいいですよね。 だから、 (しつけの場面にも使えるのですが) 過去にしばられずに前向きに生活しよう、 というモットーとして こう言い聞かせてみると これらの表現の理解も深まるかもしれません。。。 No Could have, Would have, Should have!
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4/11/2021 0 コメント ネイティブキッズの学習方法に英語センス向上のヒントを見出す『COME TO AMERICA DELUX 2021年版』(U.S.JAPAN PUBLICATION社発行)に掲載されましたネイティブ英語の音に憧れた小学生時代
私が英語に興味を持ったのは、小学校6年生のとき、父の会社が従業員向けに提供していた英語レッスンに父に連れられて参加したのがきっかけでした。なぜその日だけ連れて行かれたのかは覚えていないのですが、その時のアメリカ人女性講師の発音した”Tiger”の音に大きな衝撃を受けたことを今でもはっきりと覚えています。私の知っていた”タイガー”とは似ても似つかないその流れるようでいて強弱のはっきりした音には、「私もいつか英語が話せるようになりたい」と思わせるのに十分なインパクトがありました。 それからというもの、「Tiger、Tiger」と、一人になるとその先生のモノマネをしてみたり、英語塾に通っていた友達が「xxって英語で◯◯っていうんだよ」などと自慢すると「そんな音じゃない」と心の中で歯がゆく思ったりしたものでした。 残念ながら、本場の英語を学ぶ機会はないまま大人になってしまったのですが、音には常にこだわりがあり、縁があって渡米し、アメリカで子育てをする中でフォニックス(Phonics)やライミング(Rhyming)に出会ったときには、「これで日本の英語教育が変えられる」と、密かに興奮したことを覚えています。 文字と音の関係をルール化したフォニックス(Phonics) 日本でも知名度が高まりつつあるフォニックスですが、これは簡単にいうと、『アルファベットの文字または文字グループの読み方(発音)をルール化したもの』です。なぜそんなものが必要かというと、アルファベットは日本語のように一文字一音対応ではなく、前後の文字との組み合わせによって発音が変わってしまうからです。 例えば、”Mad”の”a” の音(短音)と”Made”の“a”(長音)の音が異なるのはお分かりかと思いますが、フォニックスのルールを知っていれば、これが”Plan”と”Plane”にも当てはまることがすぐ理解できます。ネイティブの子どもたちがフォニックスを必ず学習するのは、先に書いたような理由で、英語を話すことはできてもそれを正しく書くことが難しいからなのです。そこで、子どもたちは、プリスクールぐらいから母音と子音に分けてアルファベット26文字とその音を学ぶことから始まり、2〜3年生ぐらいまでゆっくり時間をかけて母音と子音の並び方やコンビネーションによる音のバリエーションをマスターするのです。 外国語として英語を学ぶ私たちにとっては、スペリングのルールとしてだけではなく、正しい発音や語彙を学ぶのにも効果抜群。ルールといっても、教科書とにらめっこして丸暗記するというのとは違い、まず『視覚』で文字の並び方をとらえ、それを音に出すことで『発声』と『聴覚』の3つの機能を使って理解するフォニックスは、『英語感覚』ともいえるセンスを身につけるのにベストな方法だと思っています。数百、数千という単語についてそれぞれ発音、スペリング、意味を個別に暗記するよりも圧倒的に効率的ですし、Reading のスキルアップにも効果的です。 フォニックスのルールを理解すると、意味が分からない単語や初めて見る単語でも声に出して読めるようになりますし、反対に、初めて聞いた言葉でも書くことができるようになります。「意味が分からなければしょうがないでしょう」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、とにかく多量の読書を要求されるアメリカの教育においては、いちいち知らない単語の意味を確かめている暇はありませんし、見ただけでは理解できなかった単語でも、声に出してみると「どこかで聞いたことがある」という記憶がよみがえったりして、なんとなくぼやっとした理解につながったりもします。 一方、よく使っている言葉だけどスペリングが分からない、というケースでは、(生徒さんに)私の口の動きを見てもらいながら、フォニックスのルールに従って音を分解し、聞こえたとおり、見たとおりにスペリングを書いてみてもらうように指導しています。聞こえた言葉を文字に落とすことで、何となくしか分かっていなかった言葉が『視覚』と結びついて、より確固とした理解につながります。例えば、”globe”という単語が出てきたとしましょう。”gl” “o” “be” の3つに分けてゆっくり発音すると、”gl”は”gr”ではなく “o”は短音ではなく長音、“be”は“ve” ではないということが視覚と聴覚で確認できるのです。同時に、”glove”についてもきちんと区別して覚えてしまうことができますね。 このプロセスに慣れてくると、スペリングの長い単語、初めて見たり聞いたりする単語でも、簡単に読めたり書けたりするようになります。 英語学習はランダムなインプットの量が勝負 ここでもう一つ、語学の習得において大事なことですが、一つ一つの単語や文法などをその場で完璧に覚えようとしないことです。足し算や引き算ができないとその先に進めない算数などとは違って、語学には「これをマスターしないと次に進めない」などという順序やルールはありません。ある意味、非効率なのですが、アウトプット(話す、書く)の質を高めるには、とにかくたくさんインプット(聞く、読む)をするしかないのです。 場面に応じて自分の言いたいことを的確に言えるようになるためには、それに必要なボキャブラリー、センテンス構造や文法が、すぐ頭の中の引き出しから取り出せようになっていることが必要ですが、そもそも引き出しに少量しかモノが入っていなければ、必要なモノが見つけらないのは当たり前です。ごちゃごちゃでも何か入っていれば、「この単語が近いかな」とか、「これとあれを組み合わせると意味が伝わるかな」などとりあえず何かを取り出せるようになります。そうすると、それに続く会話の中で、「この言葉を使えばよかった」「前にも聞いたことがあるけど、そういう意味だったのか」などと引き出しの中を整理することができ、表現のバリエーションやクオリティのアップにつながっていきます。 ですから、お子さんの英語力アップには、まずは質より量を重視してたくさんインプットの機会を与えてあげることをオススメします。インプットを増やすには、英語での会話はもちろんですが、本を読んだりTVや映画などを見ることも同じぐらい重要です。 アメリカの学校では、キンダーガーテンからReadingが毎日の宿題になっているほど読書を重視しています。特に低学年では、Reading スキルについてのアセスメントが頻繁に行われ、レベル分けが行われます。推薦図書のほとんどがレベル別にリスト化されているので、お子さんのレベルにあったものをたくさん読ませてあげること。その際、意味を100%理解することを目標とする必要はありません。先に述べたとおり、高校や大学になると、とても与えられた時間内には読みきれないほどのReadingが課されたりしますが、そもそも熟読を求められているわけではなく、ロジックや重要ポイントをつかみとることが目的で、これを乗り切るには、小さいうちからReadingの習慣づけとそのコツをつかんでおくことが大事というわけです。低学年のうちは、フォニックスの練習を兼ねて音読(Read Aloud)するのも効果的です。 また、TVや映画についても、勉強にならないから、と切り捨てるのではなく、良い番組を選んで積極的に見せてあげてください。サイエンスや歴史、ソーシャルスキルなど幅広いテーマを扱った秀逸な教育番組がたくさんありますが、これらはアメリカの文化や社会を理解するのにも役に立ちます。親の世代から続いている人気番組や、同じ年代の子どもが必ず見ている番組については、そのキャラクターや名台詞などが学校の授業や友だちとの会話にも頻繁に引用され、これを知っているのといないのでは学校生活や友だちとの関係構築に大きく差が出ます。 英語教育に必須のDr. Seussの本 例えば、童話作家兼イラストレーターとして有名なDr. Seussの本には、フォニックスやライミングなどを多用した子ども向け作品はもちろん、クリスマスになるとその映画版が必ず再放送されるほど世代を超えて支持を集めている『How the Grinch Stole Christmas!』、環境問題を子どもの目線で描いた『The Lorax』(これも映画化されています)など、必読(必見)の作品がたくさんあります。”Grinch” は、名作『クリスマス・キャロル』に登場する”Scrooge(スクルージ)”と同様、クリスマスを毛嫌いする人のシンボルとなっていますが、この作品を知らなければ”Grinch”と言われてもそのコンテクストを理解するのは難しいでしょう。映画や歌を含むエンターテイメントが日常生活により深く浸透しているアメリカですから、そのコンテンツを利用するのは言葉や文化の理解という意味でもっとも手っ取り早い方法といえます。 同じくDr. Seussの『Green Eggs & Ham!』は、ライミング(行の終わりが韻を踏んでいる文章)を多用した名作で、”Sam I am.” から始まって”I do not like them (eggs and ham) in a box. …with a fox. …in a house. ….with a mouse. …on a boat. …with a goat. … in the rain. …. on a train. ….”と、これでもかというほどライミングが繰り返され、いやでも頭の中にそのストーリーやイラストとともに音が残ってしまいます。ライミングを意識しながら本を読むと、音と綴りの関係を再認識できる、次に出てくる単語が予測できる、ボキャブラリーが広がる、英作文にも応用できる、などいろいろなメリットがあります。 しかも、ライミングは文学作品にのみ使われる高等技術ではなく、現代のヒットソングなどにも当たり前のように使われています。Rihanna のヒットソング『Work』を例に取ってみると、”Work, work, …dirt, ….learn,…hurt,…” “…adoration, …patience, …decoration, …foundation, …” と、ライミング効果が多用されているのがわかりますね。本のタイトル、広告、有名人の名言など日常生活の中でもあちこちでライミングが上手に使われている表現を見かけますが、そのクレバーな言葉の使い方に気づけるようになると、味わい方も違ってきます。 こうやってみると、英語がいかに音を重視した言語であるかがお分かりいただけたと思います。音を重視する=発音をきれいにする、ということではありません。英語の音には、英語を学ぶ上で大事なヒントがたくさん隠されているということなのです。 |
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